畳シリーズ① 畳まないのに 「畳」 って?
■あんなに厚い畳。とても畳めないはずですが、どうして「たたみ」という名前なのでしょう?
実は、昔は畳んでいたのです。
当時は マコモ(沼や沢に生えているススキに似たイネ科の植物)の葉を編んだ
ムシロを数枚重ねて、そのうえに今の畳表(たたみおもて)を敷物のように使って
置いて寝ていたのです。
その畳表は使わないときは畳んでいたそうです。
■初めのうちは部分畳
現在のようなワラで作った畳床(たたみどこ)に畳表を縫い付けるようになったのは
鎌倉時代から室町時代にかけてです。
といっても、初めのころは置き畳といって身分の高い人が座っているところに置いただけ。
部屋に敷き詰める敷き畳になったのは鎌倉時代から。
一般庶民に広がったのは江戸時代、農家にまで普及したのは明治時代になってからです。