畳シリーズ③ むかし畳縁は身分を表した?
むかし、畳縁は身分によって違っていたって ご存知ですか?
例えば、親王、大臣の畳は雲や菊の大紋または大紋高麗縁(おおもんこうらいべり)とされ、
卿(各省の長官)の身分は小紋高麗縁(こもんこうらいべり)とされました。
畳を敷くときに、大紋の方が模様を合わせるのが難しいため、高級とされたようです。
■畳には空気を浄化する機能がある
木が調湿機能を持っていることは知られるようになってきましたが、
畳にも木と同じような機能があることは、案外知られていません。
畳には木と同じように、湿気を吸収したり放出したりする自然のエアコン作用があります。
一畳で500ccの水分を吸収し、乾燥してくると放湿するといいます。
また、畳表は空気中に含まれる有害な二酸化窒素(車の排ガスなどで問題になっているNOxの一種)
を吸着したうえに、吸着した二酸化窒素の50~80%を無害な一酸化窒素に還元してしまうそうです。
■畳の敷き方に祝儀と不祝儀
家庭の畳の敷き方とお寺の大広間などの畳の敷き方とでは
敷き方が違います。何故なのでしょう?
実は祝儀用の敷き方と、不祝儀用の敷き方の違いだったのです。
■祝儀敷き
一般的な敷き方。
基本は床の間に平行に、床の間が無い場合は出入り口に平行になるように敷きます。
■不祝儀敷き
いまは大広間や寺院などにみられる敷き方。
むかしは葬儀の時の敷き方でした。