畳シリーズ② 畳は何でできている?
たたみはワラでできていると誤解している方がいらっしゃいますが、
実は二重構造になっています。
見えている部分は畳表で、この部分はワラでは無く、イ草という丈夫な植物で
一枚物に編まれています。
畳表の下は畳床(たたみどこ)。
ここがワラで作られている部分です。
かつては稲ワラを数センチに束ねて作っていましたが、
今では軽い均質であるということで木質素材のインシュレーションボードや、
発泡ポリスチレンフォームなどの新素材のものが多くなりました。
また、脱臭、防ダニ、防カビ性に優れた 「木炭入り畳」
防虫、殺菌性にすぐれ、リラクゼーション効果もある 「ひのき畳」 など
機能性を高めた畳も登場しています。
そして、畳表を畳床に固定する為の畳縁(たたみへり)、この3つの要素で構成されています。
■イ草の内部はスポンジ状
日本人が畳表にイ草を使ってきたのは、イ草が特殊な構造を持っているからです。
実は、イ草が優れているのは、内部がスポンジ状になっていること。
イ草の表面は数多くの気孔があり、内部はスポンジ状になっていて
湿気を吸うと膨張し、放湿すると縮小する構造になっています。
スポンジ状ですから、多量の空気を含み暑い時はその空気がひんやりとした感触を与え、
寒いときはその空気が断熱の役目を果たしてくれます。